読売新聞 日曜版「トライ」でスポチャン特集記事を3回連載!
第2回「挑戦編」   2003年12月14日(日)読売新聞 (抜粋)
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   乱戦、まるで鬼ごっこ

最強の剣術を求め歩く私は人呼んで「闘う噺家」。国際スポーツチャンバラ協会の田辺哲人会長に「エアーソフト剣を持てば誰でも出来る」とそそのかされ、スポチャンの試合に臨むことになった。
場所は、協会員がいつも練習に使っている横浜市の小学校体育館。インストラクターの田村秀三さんのもと、小、中学生十数人がエアーソフト剣片手に動き回っている。
着るものは何でもオーケーというので、「闘う噺家」のいでたちは、浴衣にタスキがけ。巌流島の武蔵のごとく、しばし遅れて登場する。田辺会長は「浴衣、いいねぇ」とうれしそうだ。
スポチャンニュース
浴衣は噺家の戦闘服。タスキがけで気合いをいれて、まずは子供たちと一本稽古
まずは一同礼。軽くウォーミングアップをした後、突然、会長が大声で叫んだ。
「それでは一本稽古。順番に彦いちさんにかかれっ!」
「えええっ、そんな、いきなり」
驚く私に関係なく、子供たちが一列に並んで次々と襲いかかってくる。

スポチャンには一対一の「対戦」のほか、少数対多数の「乱戦」、大勢で戦う「合戦」がある。
「彦いちさん、僕たちと乱戦しませんか」
望むところだ。私の周りを十人が取り囲む。目がキラキラしている。
「はじめ!」の合図で一斉に飛びかかってきた。「よし!かかってこい!」。裂帛の気合いでこたえたまでは良かったが、あっという間に槍で突かれ、長剣、小太刀で斬られ放題。本当に一方的にやられてしまった。

次は全員が敵という乱戦。タスキを締め直す。体の一部に紙風船を付けて、誰を狙ってもいい。風船が割れた人が負けという勝負。「はじめ!」。やはり彼らの敵は私のようだ。
こうなったら、噺家真打ちの「何でもあり必殺技」を繰り出すしかない。話しかけるふりをして打ち込む。「あのね打ち」で端から倒していく。田辺会長も「いいねぇ」と喜んでいる。
しかし、一瞬の気の緩みで形勢逆転。残った二人に挟み撃ちにあった。頭の上に付けてい:た風船が割れて私もその場に倒れてしまった。子供たちは大喜びだ。

悔しいが晴々している。いっぱい勝って、いっぱい負けたのだ。何よりこれだけ本気で闘っても怪我一つないのがいい。スポチャンを始めて二年の石川駿君(7)は「鬼ごっこみたいで楽しいよ」という。

自由奔放なスポチャンを肌で知り、さわやかな気分で会場を後にした。もちろんリベンジを誓って。今度は負けないぞー!。

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