スポーツチャンバラ 田邊哲人会長のインタビュー
会長インタビュー No.104
「第46回世界大会 第3回レディース大会」
第46回世界選手権を終えて、如何でしたでしょうか。

  コロナ禍の大会でビザが遅れた国もありましたが、ルーマニア、ドイツ、ポーランド、フランス、ギリシャ、ニューカレドニア、韓国、香港、パキスタン等々、多くの海外選手の参加者があり、久々に皆様と交流することができて賑やかな大会でした。

  基本動作の部は、いつもながら女性が強かったようですね。決勝戦では、長巻の永井五月選手と棒の細川智穂選手でしたが、どちらも長い得物は美しいです。永井選手は10回目の世界チャンピオン。細川選手も生後48日目での入門だったと思いますので、2人ともスポチャン歴は長いですね。真面目に修練しています。基本動作は精神力の勝負ですから、これらの実績が自分の自信となるのですね。そういったものがみなぎり、審判の心を打つのでしょう。

個人戦打突グラチャン戦で審判の交代がありました。

  審判資格とは個人が持つ段級とは意味合いが大きく違い、どのスポーツにおいても、そのスポーツの進む道を決める重要な資格です。スポチャンは、選手の素早い動き、瞬間芸を見て楽しむスポーツですが、その素早い動きの中に、選手の個々の得意技を見抜いて判定するはなかなか難しいですよ。ましてや、その選手を初めて見る海外の人には尚更でしょう。
世界大会に出てくるような選手達は、日々の練習で目が利いています。いい加減な判定が許される訳がありませんし、選手達が可哀想ですね。ビデオ判定も現時点では時間が掛かり過ぎますし、打突の強弱も分かりません。ビデオ判定に頼らなくても良い審判になって欲しいと思います。

  今大会のグランチャン戦では、早々と審判の交代がありました。 審判3人・検査役3人の6人審判、挙手なし(検査役3名を配置することにより)、一本勝負での実施(決勝戦は三本勝負)でしたが、重要なミスが重なりました。審判資格不足のため、既に行われた2試合は無効試合。審判全員を交代して再試合となりました。 大会前日の審判講習会では、海外選手・役員は、「異種基本動作審判」審査には合格者がいたと思いますが、「異種打突審判」審査の合格者は、私は確認していません。合格者には、私が都度、直に合格のサインをしていますので分かりますが、大会当日では確認不足により、グラチャン戦の審判に配置されてしまいました。

  本年10月24日にホームページ上に出しました通達「無効試合のこと」でも説明した通り、公認審判資格がない者が審判をした試合は無効試合となります。これは地方大会でも同様です。今一度、通達「無効試合のこと」を再読し、役員・指導者は改めて自覚して、隙のない指導運営に努めていただきたい。

以上。


次回の「インタビュー」もお楽しみに!!
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