スポーツチャンバラ 田邊哲人会長のインタビュー
会長インタビュー No.78
「安全に関する講習会」

田邊哲人会長
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第1回の「安全に関する講習会」が開催されました。


  7月10日の第300回本部主催、香川県高松市主管(責任者:木村俊、川田多美子)講習会では、5,60人の受講者でコート内は一杯でした。遠方からの参加者もいて、良い講習会だったと思います。
主たる講習内容としては、部内競技は行わず、部外競技の中でも事故が予測できる長槍を中心に基本動作・安全な実技・審判の判定について、かなり時間を掛けて重点的に行いました。他に短刀・棒・杖も十分な時間が取れませんでしたが、実施することができました。長巻と短槍については次回となりました。

  「安全のための講習会」としての目的は、用具の欠点、長所等をよく理解して、それを使いこなす技量の習得です。一つ一つを細部に渡り習得するには時間がかかり、限られた時間内に全てを習得するのは不可能でしょう。当然昔は皆、毎週私の道場に通い、20年・30年と指導を受けて現在があります。半日や一日の講習で、全てを習得できるなどと言う事は考えられません。良い指導者・良い選手になるために、これをきっかけに何度も受講し、習得することが肝要です。皆様には、信頼を得る指導者・選手になっていただきたい。

  勝つ事・負ける事より、客観的に見て「美しい」試合をする事が大事です。相手をいたわる心は剣先に現れるものです。それは見ていて美しい。反対に殺気や乱暴な心が剣先に出ている場合、見ている人も恐ろしく感じることでしょう。それでは健康的なスポーツとして成り立ちません。爽やかな試合、ゲーム運びを常に心がけて安全なスポーツを構築していただきたい。

  1回の講習で理解できる内容ではありません。何度も何度も受講して、理解を深めて下さい。

「心の不便」

自心審判とは、自分審判ではない。
自心とは、自分の心のなかである。
自己とは、自我などをも意味し、範囲などともつながる。
そして、他との対比もある。
自主審判とは、自分が主となり、独(どく)にとどまり易い。
自心とは、自分の心の中を自分の力によって、整理し答えを出す。
しかるに、その答えは、自然とも摂理とも、万人とも合致している訳ではないから不便だ。

昭和48年に発刊された「護身道」から一部抜粋したものを集めた小冊子「これ 入り口のこと」(定価:本体500円) から、
「心の不便」(P35)


第277回中部地区(長野県)本部主催講習会(2015.6.14)
第277回中部地区(長野県)本部主催講習会(2015.6.14)

次回の「インタビュー」もお楽しみに!!
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